上手く社会に適応出来ないと感じる人に
本書はアルコール依存症の家庭で育った人々を対象としていますが、情緒不安定な親の元で育った多くの人にも当てはまることだと思います。本書では質問とそれに対する回答という形で、不安定で一貫性の無いアルコール依存症の家庭で育った子供が、どのように影響を受け、その結果、大人になった時にどのように振る舞ってしまうのか、そして、これからどうして行けば良いのかを平易に説明しています。語り方は、アルコール依存症の家庭で育った人たちに直接話しかけるようになっており、筆者の思いやりが読者に伝わってきます。もしあなたがアルコール依存症または情緒不安定で気まぐれな両親の元に育っており、All or Nothingの両極端に考える傾向があり、自分に価値がないのではと感じており、楽しむのが苦手で、コントロール出来ない状況に極度の不安を感じているのであれば、本書を読まれると何か参考になるかもしれません。また、あなたの身の回りにそのような人がいるのであれば、本書を薦めてみましょう。本書は実際に問題を抱えている人には結構役立つのではと思います。ただし、私は本書の記述がすべて正しいとは思いません。神経科学的レベルでの個人差もかなり影響しているのではと思います。臨床心理士やソーシャル・ワーカーなどの専門家の方であれば、是非神経科学的見地からの研究結果にも目を通して欲しいと思います。
アダルトチャイルドに限らず、一般の方にとっても指針となりえる
「自分を大事なものの一番目に置くことが大切」「『意見の一致をみなければならない』という脅迫観念を捨てる必要がある」・・・自分がいわゆるアダルトチャイルドではないかと悩んでいる人々にとって、指針とすべき言葉がたくさん詰まった一冊。「アダルトチルドレン」以外の一般の方が読んでも得るところのある本だと思います。「機能不全家族」の定義も詳しく説明されています。
星和書店
リカバリー―アルコール依存症の親を持つ成人した子供たちへの手引 私は親のようにならない―嗜癖問題とその子どもたちへの影響 嗜癖する人間関係―親密になるのが怖い アダルト・チルドレン―アルコール問題家族で育った子供たち もちきれない荷物をかかえたあなたへ―アダルト・チャイルド、そして摂食障害・依存症・性的虐待…いくつもの課題をのりこえる生き方の秘訣
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